サッカーの技術は山の大きさ!!普段の練習の効果が倍増する、そんな考え方を伝授!!
「この練習、何のためにやるの?」「これもうできるし!」
練習中にそんなことを思うことはありませんか?
ただ、単純なパス&コントロールの練習。リフティング。
コーチは「意識高くやれ」って言うけど、意識高くって何?
僕は小学生時代、思ってました。笑
そして大学生の時にスポーツ心理学の勉強をしていたときに、
「なぜ練習をすると上手くなるのか?」
ということを、山に例えて教えてもらいました。
すごく簡単な理論ですが、これはサッカーだけでなくすべてのスポーツに有効です。
これを知って、練習の考え方を変えると、普段やってる練習へのやる気も上がりますよ!
技術は山の大きさってどういう意味?
技術には3つの要素があります。
①「出来るか、出来ないか」 →可否
②「上手く出来るか、そうでもないか」 →制度
③「それを本番でどれくらい発揮できるか」 →発揮
この3つが揃って初めて「試合に使える技術」になります。
3要素を詳しく説明
①可否、②精度、③発揮の3つに分類できると言いましたが、ここではそれぞれを詳しく説明していきます。
①可否(出来るか、出来ないか)
その技術が出来るか出来ないか、これは分かりやすいと思います。
例えば、パスをトラップできる、周りを見ながらドリブルできる。
ヒールリフトができる、エラシコができる、オーバーヘッドができる。
そして、小学生は出来るようになるスピードがとても早いです。
これはこの期間に与えられた最高のプレゼントです。
大人になったら残念ながら倍以上の時間がかかる。
技術だけではなく、身体の動かし方とかもこの時期にたくさん身に付きます。
なので、できればサッカーだけでなくいろんなスポーツをやることをオススメします。
それが、この①を大きくすることに繋がりますし、将来的に山を大きくすることができます。
②精度(上手く出来るかどうか)
これは、その技術がどれくらい上手く出来るか、です。
例えばインサイドでパスを出すことはできる、とすると、
・3m先の味方がトラップできる範囲にゆっくりなら出せる
・3m先の味方の右足にゆっくりならパスが出せる
・3m先の味方の右足に速いパスが出せる
・3m先の味方の右足の足先に適切なスピードでパスが出せる
・それが10m先の味方にもできる
・相手のプレスを受けながらでもできる
同じ「インサイドでパスを出せる」でも違いがあると思います。
そこをどこまで精度よく、上手くできるかが、この②精度です。
これくらいできるよ、なんでこんな簡単なことを毎回繰り返すんだよ、と思うこともあると思います。
サッカーはその技ができればOKではなく、その質をどんどん高めていかないといけません。
つまらない反復練習では、「俺は山を高くしてるんだ」という意識で細かい質までこだわってみてください。
③発揮(本番でどれくらいできるか)
これは技術の中でも、メンタルの技術になります。
例えば試合中にミスをして怒られたあと、どんどん調子が悪くなることないですか?
普段なら普通にできることが、怒られて落ち込んだときは上手くできない。
そしてまたミスをする。
そんなことはよくあると思います。
これは、その技術が出来ないのではなく、実力を発揮できてないだけですよね。
そんなこと仕方ないじゃん!その時がたまたまそうなったんだから!
という気持ちも分かります。
けど、普段の練習で全然集中せずにダラダラやってる選手が、試合の時だけ最後まで頑張り続けることができますか?
普段切り替えができない選手が、試合中だけ切り替えができますか?
実力を発揮する、全力でやる、というのも技術なので練習が必要です。
普段のパス練習をテキトーにやってる選手は、試合の時にいくら気を付けてもパスがズレます。
なぜなら脳や身体が「パスはテキトーでいい」と覚えこんでるからです。
サッカーの技術で大切なこと
3つの要素があると説明してきましたが、それを式で表すことができます。
(①可否 + ②精度)×③発揮 =技術(能力)です。
例えば①②が100でも、③が5なら、能力は500ですが、
逆に①②が70でも、③が8なら、能力は560です。
よく日本代表の選手達が「1番大事なのはメンタル」というのはそういう意味です。
この③は普段の習慣に一番影響を受けます。
考え方や行動が脳に染み込んでいるので、それを変えるにはコツが必要です。
それに関しては後日記事を書きたいと思います。
小学生のうちにやるべきこと
ただ、この3つの中で僕が小学生のうちにオススメすることは①です。
できることをたくさん増やしてください。それが結果的に山を大きくすることに繋がります。
そのためには、決まったポジションの決まったプレーばかりするのは逆効果です。
さらには、サッカーばかりやることも逆効果になります。
いろんなスポーツや遊び(外で遊ぶ)をたくさんやって、いろんなことをできるようになってください。
②や③は焦らなくても大丈夫。
しっかりと大きな山を作っていって、それを試合で出せるように頑張ってください。